きものは日本の文化などと『しゃらくせい』ことを言うつもりはありません。
文化というのは日常的なものだと思っているからです。(学者の定義など仮説に過ぎないと普段から思っています)
きものは終戦後には非日常的な衣料になってしまいました。
もし、きもの業界が少しでもきものを日常的なものに近づけたいと思うなら母親に月に一度は家庭できものを着てもらえるように努力すべきでしょうね。
そうすれば母から娘へきものは伝承されていくことでしょう。(それでこそ、きもの文化と言えます!)
きものには、ゆとりや優しさ、優雅さなどを空間や人の心に与えます。
家庭にもきっと心豊かな時間を提供いたします。
催事を売上づくりの道具と考える限り催事で客づくりはできない。
きもの専門店にとって催事は季節に先駆けて新作商品を展示して
顧客にいち早く見せ、早期購入の機会を提供しする機会であった。
それが高度成長期から今日に至るまで効率的に売上をつくるイベントになってしまった。
展示会はただの売り出しに過ぎないことを顧客は見抜いている。
展示会の新鮮な商品の香りと晴れやかさを取り戻したとき展示会での客づくりができる。
展示会はお客さまが購入しなくてもゆっくり商品を見ることができるようにならねば
展示会での客づくりはできない。
前回紹介した江戸の『武器講』は将来有望な若手刀匠を育てるシステムです。
これを現代のきもの作家を育てるシステムに転用できます。
古来将来有望な若手芸術家にはパトロンがつきものです。
本来富裕な事業家の道楽的な面がありますが、芸術センスのある
事業家にとっては投資にもなったようです。
さて、きもの講ですが、きもの専門店が惚れ込み毎年個展をやるような
若手作家を育て、安定した仕事が回るようにする狙いがあります。
顧客10〜20人の好みのオリジナルきものを作家にお願いして
つくっていただくのです。
勿論前金、納品まで半年から1年、毎月2点〜3点納めていただく
スケジュールです。
専門店、作家さんは利幅を押さえてお客さまに『自分だけのオリジナル』
リーズナブル価格で提供します。
江戸時代、刀を誂えるのに数十人が講をつくって刀匠にお願いした。一振りの刀剣への掛け金は2両から3両が当時の相場。
1両は現代の金額にすると約10万円から12万円と言ったところ。
拵え(柄、鍔、鞘などは別途料金)
※有名刀匠の刀は一振り数百両
順番は籤によって決める。
刀は1ヵ月に2振りから3振りできる。
注文打ちなので長さ、重さ、波紋、反りなど自分の好み通りに打ってもらえるのが最大のメリット。
このようなシステムは工夫をすれば現代でも高額品の販売に応用できそうだ。
アメリカの国内コンサート年間収益では常に1、2位を争う存在だった伝説のロックバンド『グレイトフル・デッド』のマーケティングが面白い。
一度聞いたら忘れないバンドのネーミング、髑髏と稲妻のティシャツ、コンサートの録音自由、ラジオ、テレビにでない。ライブだけと言っても過言ではない。
人様と同じことをやっていては花の山にはお目にかかれない!